■このカディスもいろいろと改良されて、今回この形へとなりました。以前のタイプにはスタピライザーが無く左右の安定性を今回強化しました。またアンダーのウイングにもCDCやピーコッククイルを追加して、下から見た状態をよりヒゲナガに近づけました。年々ヒゲナガの数も減ってきていますが、まだ自然が残っているフィールドでは、ハッチの確認が出来ます。鱒にとってこの大きな水生昆虫は、食欲の面からも魅力的な存在です。 ■開発が進み、ダムや河川を直線に変えるための工事が日々行われているために、水生昆虫が激減していきます。上流で掘り返した土砂が下流に流れ川底を埋めていきます。水生昆虫の生活圏をすべて土砂が埋め尽くし、環境の変化に対応出来なくなったものから死に絶えていきます。もちろん鱒も餌となる水生昆虫が激減するために、餓死状態になっていきます。 ■学生時代に尻別川の水生昆虫の何年間か調査をしたことがあります。ある年に大雨で洪水寸前ぐらい増水した時がありました。その後水位が減少してすぐに河川工事が入りすべてのカーブを直線に切り替える工事が数年間続きました。その後の水生昆虫の数量は万分の1ぐらいに激減したことを覚えています。増水が単純に原因とは思えないような気がします。 ■その後20年ぐらいたって、その当時の3分の1くらいまで復活はしています。どんなに鱒を放流しても生きていくための餌が無ければ、悲惨な結果になると思います。現在北海道でもダム建設に呼びかけている団体があります。「サンル川を守る会」(詳しくはHPをご覧下さい)。アメリカなどの河川工事など工事現場の下流域に目の細かいネットを川全面に入れて土砂の流出を防いでいます。こんなちょっとした配慮があとで大きく環境保全になります。自然に対する考え方の違いは国が変わるとこんなにも違うのかと驚嘆してしまいます。 |